マヤ(チチェンイッツア)遺跡・カンクン


1月11日 カンクンへ移動

 午前7時30分発の便でカンクンへ。メキシコシティーの空港はアメリカと勝手が違ってちょっと戸惑った。国内線も国際線も入り口が一緒になっていて、手荷物チェックの後はみんなが同じロビーで自分の便がどの出発ロビーから出るのかアナウンスされるのを待つシステムになっている。で、アナウンスで言っていた番号の出発ロビーへ行くと、誰もいない。チケットを見せて聞いてみると「多分ここじゃなくて○番だよ」と言われ、言われた所へ移動すると、またしてもここじゃなくてさっきの場所だと言われる。結局、2つの出発ロビーを何度か往復し、どっちだったか忘れたけど飛行機には乗れた。
 メキシコシティーからカンクンへは2時間ほどで到着。ホテルゾーンへの移動手段は、2人までならタクシーよりもコレクティーボ(乗り合いタクシー)を利用する方が安いと思う。
 詳細は A TOUR DESK OF CANCUN(日本語)で調べることが出来る。

 マヤのチチェン・イッツァを初めとする遺跡見学の拠点になるのがカンクンの街。ここはカリブ海のリゾート地になっていて、アメリカ人観光客であふれかえっている。カンクンでの滞在先もシェラトンホテルのタワー棟にした。理由は単に安かったから。案内された5階の部屋は、カーテンは破れてる&壊れてボロボロ、タオルは置いてないし、エアコンとその周りの壁は埃で黒々してて、しばしあ然としてしまった。バルコニーから見える美しいカリブ海は空しいほどミスマッチ。
 シェラトンのタワー棟は、老朽化しているので宿泊料金が安い。とはいえ、この掃除のやる気の無さは許し難いので、Kazuがフロントにクレームを言い、最上階(7階)の部屋に替えてもらったところ、今度は同じホテルとは思えないほどとても綺麗な部屋だった。何なんだ、この差は??
 でも、このホテルの素晴らしい所はロケーション。カンクンで一番人気のあるショッピングセンターが目の前にあり、ちょっと暇をつぶすのに良かった。バスの便も文句なしだった。
 午後にメキシコ観光へ行き、13日にチチェン・イッツァ遺跡のオプショナルツアーの予約を入れた。


1月12日 Kazuの誕生日

 この日はKazuの33歳の誕生日。前日に Rain Forest Cafeというレストランにバースデーサプライズの予約を入れておいて、Kazuには内緒でランチに行った。店員さんにこそっと「そろそろよろしく」と言うと、お店の人達がケーキを持ってやって来て、みんなで歌を歌ってくれた。で、家族でケーキをつついてお誕生パーティーは終了。ここのレストランはお店の雰囲気が楽しげで、料理も美味しかった。
 その後は、ダウンタウン(セントロ)の街へ食料品の買出しに。バスで30分くらいかかるけれど、セントロへ行けばスーパーやウォルマートなどの量販店もあり、食料や浮き輪などを調達した。セントロの道路は入り組んでいてとても分かりにくく、地図を持っていても道に迷ってしまうほど。ウォルマートへはホテルゾーンから「ウォルマート行き」と書かれたバスに乗れば確実。


1月13日 チチェン・イッツァ遺跡

 早朝からマヤのチチェン・イッツァ遺跡見学に。ツアーバスは日本人で満員だった。今回のガイドさんもとてもよく勉強されている人で、移動中、マヤ文明やメキシコの生活について等、事細かに説明してくれた。

【マヤの人】
 マヤ人はスペインが来た後、とっくに滅んでいると思っていたのだが、実際は今でも電気も水道も無い環境で自給自足の生活をしているのだそうだ。彼らは今でもマヤ語を話す。ちなみに「カンクン」もマヤ語で、「カン」はヘビ、「クン」は巣という意味。チチェンに向かう途中、マヤ人の集落をいくつも見ることが出来た。マヤの人は男性も女性も日本人より小さく、首がとても短いのが特徴で、みな同じ体型をしている。特に女性は花の刺繍をあしらった白い民族衣装がよく似合い、とっても可愛らしい。写真の若い男性2人も純粋なマヤの人。手作りの作品をお店で売っていた。マヤの人は手先がとても器用で几帳面らしく、どの作品も手作りとは思えない素晴らしい出来だった。


【球戯場跡】
球戯場
レリーフ
 チチェン・イッツア遺跡へ到着後、まずは球戯場跡へ。腰と太ももだけでボールを打ちながら、左右の壁に1個づつある小さなリングにボールを入れるというルールで、試合が終わるのに丸3日かかることもザラだったとか。マヤ人にとってこの球技はゲームではなく、大切な宗教儀式で、勝ったチームの主将は神への生贄として神に捧げられ、負けた方の主将は普通に殺されるという、それこそ命がけのゲームだった。  球戯場の壁に残るレリーフは、勝ったチームの主将が首をはねられるところが描かれている。首から飛び散った血しぶきが7匹の蛇になっている。首は、神聖なものとして球戯場横の壇上に団子のように串刺しにして飾られた。おびただしい数の骸骨が見つかっていることから、この球技が相当な頻度で行われていたことが分かる。マヤの人は、この世よりあの世を本当の人生であり、この世は魂が修行をするための世界でしかないと考えていたので、死を恐れていなかったと言われている。神へ捧げられることは、更にステージの高い天国へ行けることを意味していたので彼らにとっては最高に光栄なことだったらしい。


【マヤのピラミッド】
階段
 マヤは、0(ゼロ)の概念を持っていた唯一の古代文明で、数学と天文学の知識が飛びぬけて発達していて、マヤ人が使っていた暦は、現代の暦よりも正確に計算されていることが分かっている。  ピラミッドの四方に作られた階段は、傾斜が45度、段数の合計と最上部の1段を加えて1年の日数である365段になるよう設計されている。また、毎年春分と秋分の日の午後3時頃から太陽の陰と階段の模様で、ピラミッドの傾斜に沿ってククルカン(ケツァルコアトル)と呼ばれる羽の生えた蛇の姿が現れ、2004年には6万人の観光客がこれを見に来たとか。  さらに、東側の階段の前で手を叩くと、「キュッ、キュッ」というククルカンの鳴き声のような音がするというニクイ仕掛けになっている。マヤのピラミッドは、現代人がコンピュータ解析をして初めて分かり得る程の、ずば抜けて高度な数学・天文学を駆使して作られていることが分かる事実がたくさんあるのだそうだ。


【生贄の儀式】
戦士の神殿
チャックモール
 右の写真は、生贄の儀式が行われていた祭壇。本来マヤ人は精神世界を大切にする部族で、人を殺して神に捧げるといった行為をしてなかったらしいが、マヤの地に、戦闘色の強いトルテカ人がやって来て、お互いの文化が混ざり合った頃から生贄の儀式が盛んに行われるようになったそうだ。彼らは、夕方に太陽が地平線に隠れてしまうことを大変恐れ、 長い夜を通る間、邪悪なエネルギーをたくさん持って再び朝日として昇って来るので、それを清めるために、生きたままの人間の心臓を捧げるしかないと信じていたそうだ。マヤ文明の後期になると、生贄の儀式は毎日のように行われていた。
 ガイドさんから聞いた生贄儀式の簡単な手順は、
@主に奴隷の中から生贄を選ぶ。
A儀式当日、生贄の全身を青く塗る。
B4人の神官が生贄の手足を押さえて固定する。
C黒曜石という、石で出来たナイフで胸を切り裂く。
D生贄の身体から流れ出た血をチャックモールの台座に塗る。
E心臓をえぐり取り、チャックモールの台座に置き、神にお供えする。
D死体は正面の階段からズルズルと引きずり降ろされる。
E階段下にいる人たちが死体の皮膚を剥がす。
F剥がした皮をかぶって神への踊りを捧げる。
とのこと。恐ろしい・・・。
 儀式の後、生贄の両腕と両脚は神聖な食べ物とされ、貴族がスープにして食べた。レストラン等で普通に食べられているポソーレ(pozole)というポトフ風のスープが、かつての人肉スープだと言われてる。ちなみにこのスープ、とっても美味しいらしい。


【マヤカレンダー】マヤカレンダー
 マヤの暦では、太陽がある期間毎に入れ替わり、その度に世界が一度滅ぶとされていて、すでに4回の太陽の時期が終わっていることになっている。紀元前3000年8月16日頃〜2012年12月24日までが5番目の太陽の時代とされている。なので、マヤカレンダーによると2012年12月24日に世界が滅ぶことになる・・・。



【スペインの入植】
 のちにこの地に入植して来たスペイン人は、マヤ人が毎日のように生贄の儀式を行っているのを見て、これは邪悪な宗教に違いないと思い、マヤに残る書物のほとんどを焼き払い、マヤの人をキリスト教に改宗させるために宣教師が自ら彼らを拷問にかけたそうだ。
 現存するマヤの書物は4冊しかなく、現在はヨーロッパの博物館に保存されている。資料が大変少ないため、謎が多く残る文明と言われている。

 マヤ文明については本当にいろんな興味深い話をたくさん知りましたが、ここにはとても書ききれないのでこの辺にしておきます。


1月14日、15日 カンクンの街を観光 

シェラトンのビーチ  カンクンは、アメリカ人が開発したリゾート地なので、アメリカ系のホテルやお店ばかりがたくさん並んでいるし、観光客のほとんどがアメリカ人。メキシコっぽさはないけれど、何日いても楽しめそうな所だった。
Kazu家はチチェンの遺跡ツアー以外にアクティビティーを何も申し込まず、プールで娘を泳がせたり、ショッピングモールをブラブラしながら過ごした。海の色が何とも言えず印象的。本当に綺麗な色だった。

【レストラン】
Taco Factory(タコス専門)
レインフォレストカフェ
ハードロックカフェ
フラミンゴ・プラザ内フードコートのメキシカン
などが美味しかった。

メキシコで食べるタコスは、アメリカのメキシカンよりもあっさりしていて味も良く、毎日食べても飽きなかった。レストランよりも屋台の安いタコスの方が美味しいと思った。

 ガイドさんの話では、マリオットホテル〜ククルカンプラザの西側の通りに並んでいるMangoTango(ショータイム 20:30〜22:00)他、3軒のレストランはどこも美味しいらしい。


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