不定期日記

過去の日記 2004年後半


週に一回は更新したいと思ってます。。。


6月25日

久しぶりに働いたせいか、今月は特に時間の経つのが速い。身体中が筋肉痛だが、色んな経験をさせてもらって、とてもいい勉強になっている。インターンシップという制度は、日本でももっと受け入れられていいような気がする。

前から密かに楽しみにしていたイベントに行ってきた。それは、マリナーズのイチロー選手のプレイを観に行くことだった。ずっと行きたいと思っていたのだが、子供は小さかったし、妻はスポーツ全般に興味が無いので、行くのを敬遠していた。でも、イチローの大記録達成のニュースを聞いて、「やはり観に行かなければ」と思い立ち、マリナーズがサンディエゴで行う試合のチケットを買っていたのだった。

いいお天気だったので、真夏の格好をしてスタジアムに行ったら、席は日陰。風もあって、震えながらの観戦になった。イチローは5打数1安打と調子はいまいちだったが、2盗と3盗を決め、イチローらしさを見せてくれた。試合はパドレスが8対5で勝利。中継ぎで長谷川選手や大塚選手が投げるなど、日本人選手の活躍が見られて面白かった。

アメリカで活躍する日本人選手を直接観て、励まされたような気がする。私もきっと、どんなことでもやり遂げることが出来る、と。


6月17日

カリフォルニアにいて有り難いと思うことがある。それは、喫煙に対する規制が強いことだ。公共施設の室内では禁煙が義務付けられていて、バーですらタバコを吸うことは許されない。屋外であっても、喫煙場所がきちんと定められていて、歩きタバコをしている人は日本と比べて格段に少ない。喫煙者にとっては住みにくい州かもしれないが、受動喫煙の危険性はほとんど無い。

日本でもタバコの宣伝広告が規制されるようになってきているが、アメリカでタバコのテレビCMを見ることはほとんど皆無だ。そんな中、あるタバコ会社のテレビCMが目に入った。なんと、タバコ会社自ら、タバコの健康被害についてアピールしているCMだった。確かPhilip Morrisだったと記憶しているが、自社製品を否定してのイメージ戦略とはなんて凄い会社なんだと思った。

喫煙への規制の話になると、必ず出るのが喫煙者の権利だ。確かに、人の嗜好や趣味を否定する権利は誰にも無いと思う。でも、周りの人間が嫌がっていることをわざわざするのは、まるで、満員電車の中で音楽を大音量で聞くようなものだ。イヤホンで聞くといったエチケットが大切だろう。

ついに、日本に全席禁煙の居酒屋が出来るという。政府ももっと喫煙を規制すれば、喫煙者数や受動喫煙が減り、将来の医療費を削減できるのではないかと思うのだが。


6月12日

今、とある自動車整備工場でお世話になっている。1ヶ月だけのインターンシップだが、日本に帰国後、自動車関連製品を扱う会社で働くので、製品が使われている現場を見ておきたかったのである。また、アメリカに来て車のトラブルに遭うことが多くなり、車のメンテナンスについてもっと知っておきたいとも考えていた。

車について知識が乏しいのは自覚していたが、実際、自分の目でエンジンルームや車体の底部をきちんと見て、本当に何も知らなかったことに気付いた。分かったのはエンジンがどれか、というぐらいで、どれが何の役割をしているのか、皆目見当が付かなかった。エンジンオイルの量を点検することすら出来なかった。

改めて車を観察して感じたこと、それは車の各パーツにそれぞれ大きな意味があることだ。考えてみると当たり前なのだが、どの箇所も走りと安全性を追求したあとが見て取れる。タイヤが全くぶれずに回る、こんな当たり前のことに感動を覚えてしまった。車という乗り物がとても奥深いものであると感じた。

エンジンをかければ車は動くものだと思っていた。だが、そこには数々のテクノロジーが集約されていて、だからこそメンテナンスが大切であることを知った。車のことをもっと知りたくなった。


6月5日

春セメスターの成績をチェックした。GPAは3.49で、前セメスターとほぼ変わらなかった。今期は本当に厳しいセメスターで、GPAが3.0を下回るのではないかと本気で考えた時期もあった。前期と変わらない成績が取れたのはクラスメートのお陰だ。この場をお借りして感謝申し上げたい。

話は前後するが、春セメスターが終わった直後、日本人のクラスメートとロスまでラーメンを食べに行った。往復4時間の小旅行である。アメリカ人のクラスメートにそのことを話したら、「ランチを食べに往復4時間?」みたいな不可解な表情だった。まあ、確かにクレージーな話だが。サンディエゴでおいしいラーメン屋さんが見つからないので、「期末試験が終わったらロスまでラーメンを食べに行こう!」と言いながら試験勉強を頑張っていたのである。

行ったのは、新撰組山頭火ラーメン。新撰組は、豚骨スープに細麺の博多ラーメンで、麺の固さや味の濃さを指定できてGood。チャーハンも美味しかった。山頭火はこってり塩ラーメンが非常に美味しく、チャーシューは抜群だった。とにかく、ラーメン狂の私としては、大満足の一日だった。

こうやってラーメンのことを書いていると、また食べたくなっちゃうんだよね。また行こっかなぁ。。。


6月2日

サイトを開設して、早1年が過ぎました。色んな人に出会い、色んな人に支えられ、サイトを開設して良かったとつくづく感じております。これからも宜しくお願いします。

1週間ほど旅行に行ってきた。今回は、グランドサークル。グランドキャニオンやモニュメントバレーなど、見所がたくさん集まったアリゾナとユタの州境辺りはグランドサークルと呼ばれていて、大勢の観光客でにぎわっている。今回はモーターホームを借り、車内で生活しながら色んな所を回ってきた。

私が一番感動したのは、モニュメントバレーだった。西部劇などの映画でよく出てくる場所だが、その名はあまり知られていないらしく、アメリカ人のクラスメートにモニュメントバレーに行くと言ったら、「あぁ、4人の大統領の顔が彫ってある山のことね?」って返ってきた。それは、マウント・ラシュモア!モニュメントバレーは、右の写真のことだよ!

実は、モニュメントバレーはあまり期待していなかった。以前に訪れたセドナの風景があまりにも美しく、またモニュメントバレーに似ていたことから、「もう、モニュメントバレーに行く必要はないな」と勝手に決めつけていた。でも、実物を見て、その迫力に圧倒された。畏怖さえ感じた。キャンプサイトで目覚めた時に車から見たあの風景は一生忘れないだろう。

やっぱり旅はいい。次はどんな感動が待ってるのだろう。今から待ち遠しい。


5月21日

夏休み到来!!ついにFinal Weekが終わり、夏休みに突入した。春セメスターは、仕事人間のサラリーマンのように週末も勉強しっぱなしだった。次のセメスターではきちんと休みを取れるような勉強の仕方をしないといけないなぁ。

春セメスターを振り返ると、色々学べたクラスとうまく学べなかったクラスの差が大きかった。例えば、Group Process & Leadershipでは組織運営のやり方には様々あり、構成員やグループの成長に合わせて運営方法をどう変化させていかなければならないかを学んだ。このクラスは本当にいいクラスで、多くのことを学んだ。Financial Management I はかなり難しかったが、役に立つ内容が多く、充実したクラスだった。また、Operations Managementはクラスの内容もさることながら、先生の「お前たちはただの学生じゃないんだ。もっとプロフェッショナル魂を見せろよ!」と言わんばかりの気合いが伝わってきて、MBAにいることを改めて実感した。

一方、Managerial AccountingとMarketing in Digital Networked Environmentでは、先生が伝えたいことがうまく理解できなかった。Managerial Accountingは、計算問題が中心で、なぜそんな計算が必要になるのか、それが一体どんな役に立つのか、といった根本的な所が吸収できなかった。結局、点取り屋に走ってしまった。。。Marketing in Digital Networked Environmentは、社会学の要素が強く、私の期待していた実践的なE-Businessの内容が少なかったので、集中力が持続しなかった。

夏休みは、うまく理解できなかったクラスの復習をしよう。


5月15日

MBAのクラスには、働きながら授業を取っている人がいるので、そういう生徒達と同じグループになると、どうしてもミーティングが週末になってしまう。しかし、アメリカ人は週末に集まるのを非常に嫌がる。週末はどうにかしてでも休みにする、という姿勢は私も見習わなければいけないが、避けられない時もあると思う。

実は、この週末に予定されていたミーティングがキャンセルになった。大事なPaperの締め切りが迫っていたので、各メンバーに割り振っていた内容を議論するのだと思っていた。しかし、他のメンバー達は、割り振った仕事を後でくっつければいいから、メールのやり取りだけで十分だと判断したらしい。というより、週末に集まるのが嫌だった、というのが本音のようだった。

確かに、効率的なやり方かもしれない。でも、グループワークといった雰囲気が乏しく、ちょっと寂しかった。他のクラスで組んだグループでは、グループで一つのものを作ろうとする姿勢が感じられたので、余計そう思うのかもしれない。

まあ、こんなグループもあるということで納得し、最後まで力を尽くすしか無さそうだ。この状況でどこまで良いものが出来るか挑戦するのも、一つの経験かも知れない。


5月11日

やっとPCが帰ってきました。3週間もかかって追求した故障の原因は、ほこりだったそうです。掃除するのに3週間もかけないでくれよ、○芝さん!!

PCが壊れていた間、HPを見た方から色々メールをもらっていたのに、返信できなくてすみませんでした。この場をお借りしてお詫びします。出来るだけ早く返信しますので、もうしばらくお待ち下さい。

更新していなかった間に、今学期の授業が全部終わってしまった。来週はFinal Week。3日連続で期末試験がある。グループペーパーも書かなきゃいけないし、これからの一週間は山場だが、何とか気合で乗り切るぞ。

それにしても、今期は成績が悪い。。。あとは期末試験でどこまで挽回できるかだが、前期に比べて全く余裕が無い。本当に落としてしまいそうな科目まであるので、かなり不安だ。何とか生き延びねば。。。でも、今期は前期にも増して、周りの人に支えられている。クラスメートは嫌な顔もせず、ちんぷんかんぷんな私に丁寧に勉強を教えてくれるし、妻は弁当作ったり、送り迎えをしてくれたりで、感謝の言葉も無い。自分ももっと感謝される男にならねば。


4月18日

組織行動学では、時間に対する考え方で人を2つのタイプに分けている。誰もが「せっかち」か、「のんびり屋」かのどちらかに属するというわけだ。

せっかちな人にとってのんびり屋はイライラさせられる存在であり、のんびり屋から見ればせっかちな人はせかされる存在である。せっかちタイプは、競争に強く、目的達成に対する意欲が強く、しかし、短気で敵意を表しやすい。のんびりタイプはおおらかで我慢強いが競争心は弱い。

職場においては、せっかちタイプは仕事が出来るというイメージを持たれやすいが、実はそうでもない。個々が自分の長所・短所をどれだけ理解しているか、また、上司がどれだけ部下を理解しているか、ということが仕事の出来不出来を大きく左右する。

せっかちタイプの上司は、部下に具体的かつ的確な指示を出し、自らが先頭に立って行動するというやり方が向いているし、のんびりタイプの上司は、部下にできる限り仕事を任せ、長期的なゴールに彼らを誘導すれば、部下は自分で成長し、仕事にやりがいを見つけるだろう。

とは言っても、実際の職場の人間関係を見ると、テキストブックに書かれてある通りに実行できるほど単純なものではない。人は一人一人違う。つまり、職場や人をよく理解して、MBAで勉強した指導方法をカスタマイズする必要があり、こういうことも組織をまとめる難しさの一つなんだと思う。


4月10日

春休み明けって、全然頭が動かない。。。先週の授業、あまり頭に入ってないんだよね。来週の中間試験、大丈夫だろうか?

E-businessのクラスで、電子メールによるマーケティング手法について発表することになった。グループでの発表だが、メンバー5人中3人がパートタイムでミーティングの時間が全く合わない。。。クラスの後に少し話をする程度で、あとはメールでのやり取りになりそうだ。

今まで全く気にしてなかったが、メールマーケティングは非常に効率の良いマーケティング手法のひとつとして定着している。例えば、テレビでの宣伝はPR効果が高いが、その分多大なコストがかかる。一方、インターネットが普及している今、メールマーケティングは最小限のコストでTVに劣らない宣伝効果が期待できる。コストパフォーマンスはテレビ宣伝の2倍と言われている程だ。

最も特徴的なのは、1対1のマーケティングが出来ることだ。顧客データベースとHTMLメールの組み合わせにより、全ての顧客に異なる広告を打つことが出来る。例えば、本屋がメールマーケティングをしたとする。Aさんは小説好きで、Bさんはビジネスに興味があるというデータがあれば、Aさんには新人小説作家の処女作の宣伝を、Bさんにはビジネス新書の宣伝を同時に打つことが可能だ。

TVよりはるかに安いコストで、専門雑誌より顧客層を絞った宣伝が出来るメールマーケティング。なかなか面白そうなテーマだ。


4月2日

ジョシュアツリー国立公園にキャンプに行ってきました。やっぱりキャンプはいいですね。夜は寒くて大変でしたが。

旅の詳細は旅日記に譲るとして、今回の旅で感心したことがあった。ジョシュアツリー国立公園のすぐ西に位置するパームスプリングスという街には、無数の風力発電機が回っている。風力発電機の森と言っても過言ではないくらいで、その風景に圧倒された。発電機は3000基を超え、パームスプリングスと周辺地域の電力がカバーできる程だそうだ。京都議定書に調印しないアメリカも、クリーンエネルギーの開発に力を入れていることが良く分かる。

アメリカの中でも特にカリフォルニア州は環境問題に取り組んでいる州であり、そんなカリフォルニアだからこそ、風力発電に力を入れているのかも知れない。カリフォルニア全体では、風力発電は全電力の1.5%を賄っているそうだ。

シュワちゃんにがんばってもらって、もっともっと環境に優しいカリフォルニアになって欲しい。


3月26日

ついに春休みに突入した。今学期前半は、ほとんどの週末を図書館で過ごした為、家族とゆっくり出来なかった。この休みを利用して、家族でキャンプにでも行こうと思う。

8週間コースのOperations Managementが終了した。内容は、プログラムを使って品質管理や在庫管理を行うものだった。前期の統計学同様、このクラスでも出てきた答えが合ってるか間違ってるかはあまり論点にならず、レポートやプレゼンテーションが如何にプロフェッショナルであるかが重要だった。

例えば、品質管理の問題では、単に現況ではうまく管理できていないことがわかっただけでは、100%しか点数がもらえない(本来なら十分だが)。しかし、どうやったらこの品質を管理できるかまでを議論すると、最大200%まで点数がもらえた。つまり、やれと言われた仕事だけをしたのでは、大した評価がもらえない。まさに、仕事と同じである。さらに、グラフなどがいかに見やすいかも大きなポイントだった。

私が通っているのは"Business" schoolであり、ただの学校に通っているのではないことを、改めて実感した。


3月19日

Venture Challengeというイベントを観に行った。SDSUの経営学部がサンディエゴでの起業を促進する為に設立したEMCのイベントで、年一回、色んな大学のMBAの学生たちがベンチャープランのコンペを行う。賞金も出るとあって、参加者の気合が違う。去年も観に行ったのだが、自分と同世代の人間が本気で起業していく姿に大きな刺激を受けた。

彼らのプレゼンテーションを見て、少し気付いた事がある。彼らは斬新なアイデアを披露するとともに、顧問のメンバーも紹介していた。技術のパックアップや業界の経済環境に関するアドバイスを受けるためのようだ。日本の中小企業で顧問というと会計関係だろう。税務処理の為、必要に駆られて雇っているようなものだ。でも、MBAの企業家たちは技術顧問や産業顧問など、事業戦略に必要な顧問を雇うことを前提に話を進めていた。彼らは業界で勝つ為に、顧問を雇うのである。

もちろん、技術顧問がより重要な業界もあるだろう。例えば、ハイテク企業などは良い例である。ライブドアも立ち上げ当初から高い金を払って技術顧問を雇っていた。自分たちだけでなく、外の世界を知っている人間に事業に携わってもらうことで、幅広い経営が出来るということなのだろう。

起業に対する興味が沸いてきた。次のセメスターでは起業に関するクラスを取ってみよう。


3月13日

ライブドアによるニッポン放送の買収劇は、いよいよ大詰めを迎えることになった。議決権ベースで47%の株式をライブドアが取得。過半数まであと少しとなった。どんな結末が待っているのか、非常に楽しみだ。

賛否両論が分かれている堀江社長のやり方に興味があったので、彼の著書を読むことにした。タイトルは、「堀江貴文のカンタン!儲かる会社のつくり方」(ソフトバンク パブリッシング)。彼の起業時の苦労話が書いてあって、なかなか面白かった。技術的にできるかどうかわからない仕事も積極的に取ってきて、必死になって商品を納めたり、上場時に創業メンバーと意見が合わず、社員の多くが退職したり、と切羽詰まった状況に何度も陥りながらも、急成長を遂げているライブドア。堀江社長は想像を絶する努力をされてきたようだ。

また、ライブドアは外資系企業のように完全な実力主義で、能力不足なら創業メンバーですら降格する、断固としたポリシーを持っている。もちろん、実力のある人間は年齢に関わらず要職についている。従来の年功序列の考え方とは異なるが、堀江社長が行っていることは理に適っているように思う。

日本では正論を通すのが特に難しいが、断固たる態度で貫き、成長を遂げている堀江社長は只者ではない。彼がマスコミ業界に参入したらどうなるのか、さらに興味が沸いてきた。


3月6日

最近知ったのだが、キャンパス内に英文の文法チェックを無料で行っている所がある。English専攻の学生などがやっているようだ。担当者がたまたま忙しくてあまりじっくり見てもらえなかったが、なかなか良さそうだ。外国人にとって英文でレポートを書くのは難しいので、ネイティブの人に見てもらうのはいい勉強になる。これからちょくちょく利用させてもらおう。

先週はFinancial Management Iの中間試験があった。穴埋め問題があるとは聞いていたが、専門用語を問う問題がたくさん出て、かなり出来が悪かった。入試問題みたいで、クラスの趣旨と違うような気がした。

このクラスより悲惨なのが、Digital Networked Environmentのクラス。1セメスターで本を4冊読んで、そのレポートをそれぞれ書かなければならない。しかも、授業のパケットもあって大変。アメリカ人にとっては大したことないらしいが、読むスピードや語彙力の問題で、1冊読むのに1週間以上かかってしまい、その間、他のクラスの勉強が出来なくなっている。本自体はまあまあ面白いんだが、分からない単語をいちいち調べていると、内容がわからなくなってしまうし、調べないと全く理解できない。とりあえず、2冊は読んだ。あと2冊。頑張れ、自分。


2月26日

Group Process & Leadershipの授業で、Risk Takingの話があった。手堅く行くか、ハイリスク・ハイリターンを狙うかということだが、欧米諸国はアジア諸国に比べてリスクを取る傾向にあるそうだ。日本では、「一攫千金を狙わず、地道に働く」ことが美徳とされているが、欧米諸国では、「一攫千金の夢を持たない者は、大金を手に出来ない」といった感じだろうか。

また、老若男女でも差がある。若者は老人より、また女性は男性よりリスクを取る傾向にあるのだそうだ。言われてみれば、納得できる話である。年を取れば保守的になるだろうし、土壇場になると女性は男性より力を発揮する。

こう考えると、企業の変革には欧米人や女性が向いているのかもしれない。彼らは日本的なしがらみに真っ向から挑む強さがある。日産のカルロス・ゴーン社長はあまりに有名だが、中小企業でももっと女性や外国人を起用するべきではないかと思う。


2月20日

先日、サンディエゴ州立大学のMBAに通う日本人(日本人と台湾人のハーフ含む)が集まって、飲み会をしました。先輩方には色々アドバイスを頂き、とても充実した会になりました。経歴を聞いてると、みんな色んな経験をしてきてるんだなぁ、とただただ感心。こういう話を聞くと、自分ももっとがんばらないと、って気になります。また春休みにでも集まりたいなあ。

今期のお気に入り授業はGroup Process & Leadership。2時間40分の長い授業だが、前半は軽くレクチャー、後半はグループに分かれてゲームを行い、グループワークの大切さを学ぶ。授業にゲームを導入しているところが、企業の研修みたいでなかなか良い。

この間の授業では、北極に近い場所で遭難した場合、どのアイテムが重要なのかを用意されたアイテムの中から順位付けしていくゲームを行った。まず個別に順位付けした後、グループでディスカッションして最終判断をするのだが、ディスカッションがうまくいかないと、最終判断が個々の判断より悪くなってしまうこともある。ゲームを通し、色々考察できて面白い。

遊びながら学ぶ。これってすごく大事なことだ。こういった教育方法を学べるという点でも素晴らしいクラスと言えるだろう。


2月12日

2週間かかると言われていたPCの修理は、1週間で済みました。やはり、ハードウェアの問題だった様です。ということで、日記を再開させて頂きます。これからもよろしく。

PCが壊れていた間に、このサイトにとって非常に重要な出来事が起きました。ついに、このサイトがYahoo! JAPANに掲載されることになりました!最近、PCは壊れるわ、車はパンクするわで、いい事が全然無かったから、倍うれしい。ちなみにアクセス数も倍増しました。これからもよろしく。

今回、PCが壊れて少し考えさせられた。なぜなら、PC無しでは1日として安心して生活できないことがわかったからだ。これって、依存症の一種だよなぁ。そう思っていた矢先、Marketing of Digital Networked Environmentsの授業のケースに関連するものがあった。人間はPCを使って色んなものを管理していると思っているが、実は人間はPCに支配されている。でも、今更PC無しの生活なんか出来っこない。だから、PC支配の世界を受け入れてしまおう、というユニークな記事だった。世界を変えられないのなら、自分が変わろうというポジティブ(?)な意見に、ポジティブ過ぎるのも考えものだなぁ、と思う私だった。


2月5日

パソコンが壊れた。少し負荷をかけると、電源が落ちてしまう。電気屋に聞いたら、RAMがやられているかも、と言われた。たった半年でやられるなよ!!というわけで、パソコンを修理に出します。ちょっと更新が滞るかもしれませんが、必ず帰ってきますので待ってて下さい。では。


1月30日

ついに、春セメスターがスタートした。今期受講する授業を一通り受けたが、前のセメスターに比べてリーディングの量がかなり多くなっていて、今期はかなり大変になりそうだ。。。前期は必修科目しか取ってなかったので、かなり楽だったのかも。今期も半分は必修科目なのに、こんなに大変だなんて、必修科目が無くなる来期からはどうなっちゃうんだろう。。。学校が始まるのを心待ちにしていた先週とは大違いの気分だ。

憂鬱な気分を吹き飛ばそうと、アメリカ人の友人に会った。リンク集にあるインターネット版語学学校サイトの管理人だ。たまたま彼が語学学校でクラスのアシスタントをしていた時に、彼とは知り合った。彼は親日家で、今年の夏も日本に行くとか。相手を尊重し、自分はへりくだる、そんな日本の文化が好きなんだそうだ。

彼のサイトは、1日に20000件近いアクセスがある人気サイトだ。私のサイトなんて、半年以上かかってやっと5000ヒット達成したってのに。。。でも、確かに彼のサイトは情報満載で、しかもとても見やすい。最近は日本に関するページも作ったようで、これがまたオタク並みの情報量。アメリカにもオタクっているんだなぁ。彼が日本に惹かれる理由はここにもあるのかも。

そのオタクの彼からサイト運営について色々アドバイスをもらった。いい人だ。これからも頑張ってより良いサイトを作っていくぞ!(勉強はどうした?)


1月23日

クラスメートの勧めで、「ザ・ゴール」という本を読んだ。著者のエリヤフ・ゴールドラットはイスラエルの物理学者で、TOC(Theory of Constraints:制約条件の理論)の提唱者だそうだ。生産技術の得意な日本にTOCを伝えると、貿易摩擦が再燃して世界経済が混乱する、と著者が考え、日本語訳の出版が15年以上許可されなかった、いわくつきの本らしい。

TOCは全体最適化の理論で、「ザ・ゴール」の中では工場の生産管理を例にとり、小説仕立てでその理論が説明されている。主人公は業績不振の工場の所長で、3ヶ月以内に業績を回復しないと工場を閉鎖する、と最後通告を突きつけられる場面から話が始まる。あまりに厳しい現実に途方に暮れている時、大学時代の物理の教授に偶然再会することから、主人公の挑戦が始まるというストーリーだ。主人公の葛藤や、主人公の葛藤が理解できず家を出て行ってしまう妻など、小説としても面白く、早く続きが読みたいと思いながら読んだ本だった。

複数の工程からなる生産システムでは、各工程の生産性を上げるのではなく、全工程の生産量を最も生産性の低い工程に合わせると、仕掛り在庫が減り、生産管理しやすくなる、というのが生産管理におけるTOCの概念だ。砂時計に例えると、いくらがんばって砂を詰め込んでも、出てくる砂の量は変わらないから、入れる砂の量を一番細い部分に合わせれば、たまってしまう砂が少なくスムーズに流れる、みたいな感じかな。

よく、工場で生産性改善のプロジェクトをやったが、TOCの考えではナンセンスだった様だ。もちろん、時代が違うので、小説に書かれたやり方をそのまま現在の工場に当てはめてもうまくいかないだろうが、TOCの理論は生産管理の枠を超え、様々な場面に応用されているらしい。この本を薦めてくれた友人に感謝しなきゃ。続編も読もうっと。


1月16日

1週間程、メキシコに旅行に行ってきた。メキシコシティーでテオティワカン遺跡を見たり、カンクンではビーチで泳いだり、チチェン・イツァー遺跡を見たりしてきた。

以前行ったバハカリフォルニアではほとんど英語が通じなかったので、言葉の心配をしていたが、メキシコシティーもカンクンもそれなりに英語が通じたので、すごくほっとした。観光客が訪れるような場所では英語が話せる人は多いようだ。日本も見習って観光業に力を入れるべきだと思う。

今回の旅の感想は、メキシコは私の想像以上に魅力あふれる国だったということだ。遺跡観光はとても感動したし、マヤ文明に代表される古代文明と、スペインによる統治から独立に至るメキシコの奥深い歴史について知ることが出来た。また、スペインとの文化の融合についても大変興味深かった。本場のタコスはアメリカで食べられるものより断然美味しかったし、カンクンのビーチは驚くほどきれいだった。

実は、今回の旅は直前まで行くのをためらっていた。メキシコの良さを理解していなかったのもあったし、アリゾナに旅行に行ったばかりでほとんど計画する時間も無かったからだ。でも、本当に訪れて良かった。また行ってみたい国だ。


1月7日

うちの娘が無事2歳になった。非常に喜ばしいことだ。でも、最も言うことを聞かない時期と言われている「魔の二歳児」に突入したのは厄介だが。

年が明けてから朝寝坊しまくりで、寝正月もいいとこだ。朝起きるのが遅いと、一日をもの凄く損した気がするのだが、やっぱり次の日も起きられない、、、年を取ると、次第に早寝早起きになると聞いたことがあるが、まだまだ若い証拠かな?

先日、春学期の履修登録を行った。Web上で行えるので、履修するクラスの変更なども簡単に出来る。最近では多くの日本の大学でもWebを利用した履修登録が可能となっているようだが、導入当時は多大な労力とコストがかかったんだろうなぁ。私が通っていた頃は、各学部にある教務課に登録用紙を提出してたけど、SDSUでは専攻などに関係なく、同じサイトから全生徒が履修登録できる。時代が違うと言えばそれまでだが、導入した立場の人間から見れば、劇的な変化だったに違いない。

日本に帰ったら、その劇的な変化を起こす方の人間にならなければならない。進化論を唱えた、ダーウィンの言葉を最近よく思い出す。「強いものが生き残るのではない。賢いものが生き残るのでもない。変化できるものだけが生き残るのだ。」


1月1日

あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

ついに2005年に突入した。日本で大学(学部)を卒業してから丸10年が経ってしまった。あぁ、なんて時が経つのは早いんだろう。大学卒業してからどれぐらい成長したのだろうか、、、色んな経験はしているものの、人間的にはほとんど成長していない気がする、、、買ってでも苦労をしなきゃ。

実は、MBAに入学する前、準備用としてダイヤモンド社が出版しているMBAシリーズを購入した。ビジネスのことはさっぱりわからなかったので、本屋に置いてあった全巻を買ってしまった。何も分からず買ってしまったが、なかなか読みやすく、非常に役に立っている。今読んでいるのは「MBA オペレーション戦略」だ。

買った時は生産技術の本かと思っていたが、業務連鎖についての本だったらしい。日本の製造業は高品質の製品を効率よく作るのが上手だが、部門間の連携は欧米企業の足元にも及ばないらしい。アメリカ労働統計局の調査によると、日本企業のオペレーションの速度はアメリカ企業の6割程度だそうだ。確かに、非効率な会議やセクショナリズムを見ていると、納得できる話だ。自分でも漠然とは感じていたが、やっぱり、日本の企業には構造を抜本的に変革する必要がある。この本はなかなか参考になりそうだ。




Kazu's サンディエゴ留学生活